転職に踏み切れないあなたへ【私の転職経験エッセイ】
最近、ふと、転職した時のことを思い出す機会がありました。
転職について調べてみると、「うしろめたい」「無責任」「申し訳ない」「我慢の限界」などが検索予測に上がり、なかなか転職に踏み切れない方が多いようです。
私はシステムエンジニアとして7年間働いた後、プログラミング講師の仕事に転職しました。前職がなかなかハードだったので転職して本当に良かったな〜と思えていますし、本当に辛そうに働いている方には転職をおすすめしたいと思っています。
私の体験談を書くことで、そんな方々の背中を押せたら嬉しいです。
私が転職した理由
冒頭でも述べたとおり、私はエンジニアから、プログラミング講師に転職しました。
転職した理由は「自分のプログラミングスキルを生かして、より直接的に人に貢献したかった」から。
(私の仕事は、クライアントから依頼されたプログラムを制作するお仕事だったので、直接利用者の方の反応を見ることはできませんでした)(改修作業だったので、むしろクレームに近い要望を聞くことが多かった。笑)
・・・というのは表向きのお話。
転職した本当の理由は「この環境から抜け出したかった」。
より具体的にお話すると、下記の4つになります。
①夫がパワハラを受けたから
②上司達がどんどんメンタルダウンしていく
③業務に熱意が込められない
④相性が合わない上司と離れたかった
①夫がパワハラを受けたから
夫は私と同じ職場に配属され、そこでパワハラを受けました。
同じような境遇で心を痛めている方もいらっしゃると思うので、具体的な内容はちょっと伏せますが、妻の私からすれば完全にパワハラでした。
そこそこ上の役職の方とお話しする機会もあったのですが、「まぁ私も話を聞いているけれど、夫くんも悪いところがあるからね」と返されるなど。
確かに未熟なところはあったのかもしれません。それでも私はどうしても許せず、これが私の転職の、一番の背中押しでした。(もちろん夫も転職しました)
②上司達がどんどんメンタルダウンしていく
夫の件を抜きにしても、このままここに居続けてもいいのかな・・と思えるような環境でした。
私の上司は、とても真面目で良い人でしたが、そのせいで無茶なスケジュールを強いられていたように思います。夜中の0時に会議が設定されるのは流石に引きました。
上司も、同じような境遇の他のチームリーダー達も、精神面がどんどん蝕まれていき、心療内科に通った後、休職してしまいました。
業務・環境的にその時間にしか設定できなかった、とは聞いたのですが、これはいずれ私も同じ運命を辿ることになりそうであることは、簡単に予想できました。
(既に結構な時間残業させられてましたしね・・)
③業務に熱意が込められない
これは私個人の問題が大きいのですが、業務内容に対してなーんとなくコレジャナイ感が払拭できず、業務に対する熱意が込められなくなっていました。
上司が休職したため、上司の仕事の半分ほどを引き継ぐことになりました。いわゆるプロジェクトリーダーで、メンバーへの仕事の割り振りやスケジューリング、客先との調整をおこなったりします。
私は「理想像や目標に向かって試行錯誤する」だったり「何もないところを切り開く」のが好きなタイプなのですが、理想のプロジェクトリーダー像が思い浮かばず、周りに真似したい人もおらず(今から思えばとても失礼ですが)、とりあえず問題が起こらないように立ち回ってなんとか凌いでいました。
今から思えば問題が起こらないだけ立派に思えるのですが、芯がないような気がして、個人的にはかっこよくない。
そのときはこのもやもやの正体がわからず、うまく相談もできず、スッキリしない日々が続きました。
④相性が合わない上司と離れたかった
プロジェクトリーダーを任されたものの、階級は一般社員だったので、会社運営組織としての上司が新しくつきました。正直この上司との相性が本当によろしくありませんでした。
おそらくお互いがお互いを、「悪い人ではない」と思い合ってたと思います。しかし仕事上でのコミュニケーションがなかなか取れず、業務に影響が出ていました。
今から思えば、私のコミュニケーションスキルがもっとあれば、上手くやれたのかもしれません。でも、それでもどうしても相性ってあるんですよ、とも思います。
転職して、自分の課題に向き合えることもある
こうやって過去の自分を振り返ると、自分にも未熟な部分があったとか、もっと上手くやれたんじゃないかとか、思っています。
でも、当時の自分ではどうしようもできなかったなとも思います。残業で疲弊していたし、客観的に・冷静に見る力も余裕もなかったのです。
転職先は残業もほぼなく、ほどほどの緊張感で楽しく仕事ができるようになりました。コミュニケーションも、問題視するようなことはほどんどありません。
この環境に変わったからこそ、自分に余裕ができて、当時を反省することができたように思います。
よくある上司からの引き留め?文句に、「ここでできないなら、どこへ行っても同じだ」というものがありますが、私は「そうとは限らないよ」と返してやりたいです。
環境が変わるから、自分の課題に向き合いやすくなることもあるのです。
自分が抜けるのは、無責任?
冒頭でも書いたとおり、転職に対して後ろめたさがある方が多いようです。自分が抜けたら残された人達に迷惑がかかるんじゃないか・・という気持ち、めっちゃわかります。
私も、自分がリーダーをしているプロジェクトを途中で抜けることになるので、後任リーダーへの引き継ぎを十分におこなえるよう、抜けるタイミングを慎重に計算しました。
しかし、自分が抜けることで、残る人達には成長の機会が与えられる可能性があります。
私は上司が抜けたからこそ、プロジェクトリーダーの仕事を経験することができました。大変ではありましたが、リーダーを経験したからこそ得られた価値観もあり、とても勉強になったと思っています。
見方を変えれば、良い側面だってあるのです。
まとめ:転職は新しい世界を得るための挑戦である
私が転職した理由を、あの頃を思い出しながら書いてみました。
淡々と書いてみましたが、転職する前まではめちゃくちゃ辛かったです。反省はする反面、ここまで理由が揃っていれば転職してもいいんじゃないかと、正直今でも思います。笑
人生の大半は仕事をして生きるのに、仕事が辛くて仕方がないまま生きていくのは、もったいない。
転職すれば、環境が変わります。
変化の経験を経ることで、これまでを反省すること、学ぶことはとても多かったです。
辛くて悩んでいる方は、勇気を出して一歩を踏み出してみませんか?
私事ばかりではございましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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