【小説感想】「西の魔女が死んだ」を読んだので感想を書いてみる。【不登校の女の子が自然の中で癒され成長していく物語】
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「西の魔女が死んだ」の小説を購入して読んだので、感想を書こうと思います。
「西の魔女が死んだ」とは?
「西の魔女が死んだ」は小説が原作の作品です。
1996年に単行本が、2001年に文庫本が出版、2008年には実写映画化されました。
私がこの作品を知ったのは映画化から随分経った頃で、母親から勧められてDVDで映画を見たのがきっかけでした。
1度見て好きになり、何度も映画を見返したのですが、そういえば原作本を読んでいないなと思い、先日購入し、読了しました。
あらすじ
不登校になってしまった女の子、まいが、山の中で過ごしながら心と体を癒し、
様々な経験を通して少しずつ強くなっていく、成長ストーリーです。
ある日「学校に行かない」といったまい。
喘息ということもあり、まいは、おばあちゃんが住んでいる自然豊かな山でしばらく療養することになります。
自然と触れ合い、おばあちゃんの手伝いをしながら過ごしているある日。
まいは、おばあちゃんは魔女であること、まいの家系は魔女の家系であることを知ります。
自分も魔法が使ってみたい、と、まいは魔女修行を始めます。
魔女修行や、自然・周りの人との交流を通して、時には葛藤し、
まいは自分がの意思として「どうありたいのか」をじっくり考え、行動する勇気を得ていきます。
この小説の魅力
魅力その1:読みやすさ、心地の良さ
この小説の素敵なところ。
ひとつは読みやすさ、読んでいる時の心地よさであると思います。
想像力が必要な細かい描写や難しい単語などは使わず、シンプルな文章。
それでも、綺麗な景色が、風が、匂いが、味が、5感がきちんと伝わってきます。
本を最後まで読み切ることが苦手な私にしては珍しく、
途中で飽きることもなく、「続きが読みたい!」と本に手を伸ばし続け、
ちゃんと最後まで読み切ることができました。
読んでいる間の心地よさを、また感じたいと思えたからだと思います。
魅力その2:名言、メッセージ
この小説では、ところどころに名言が散りばめられています。
私の好きな名言をひとつ、紹介します。
「悪魔を防ぐためにも、魔女になるためにも、いちばん大切なのは、意思の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。」
西の魔女が死んだ より引用
この世には悪魔が存在していて、精神力が弱い人間の隙を狙っている。弱みにつけ込むようなささやきをする。
そんな悪魔の声を防いで、立派な魔女になるためには、精神力を鍛える必要がある。
悪魔のささやきではなく、自分の目で真実を見ようとすること。情報を集めること。
得た情報から、自分で決めること。
そして決めたことをやりとげること。
これは、魔女修行をしていなくても、生きていく上で、とても大切なことなんじゃないかと思います。
現代は、ネットやテレビなど、メディアからいろんな情報が飛び込んできます。
でも、自分で知りたいと心から欲して得る情報って、いくつありますでしょうか。
知る必要もない情報が飛び込んできて感情が反応する。そして疲弊してしまうんですよね。身に覚えがありすぎます。
自分で決めることは、自分の行動に責任を持つことでもあります。
誰かに判断を委ねてしまうと、その人に人生を支配されてしまうことにもなりかねません。
そしてこの「自分で決めて、やりきる」を体現できているおばあちゃんはとってもかっこいい。
私もこんなおばあちゃんになりたいと、心から思います。
また、後日談の「渡りの一日」では、まいが魔女修行を通してしっかり成長できた様子が描かれており、感動しました。
まとめ
「西の魔女が死んだ」は自然を愛する人、癒されたい人、強くなりたい人に特におすすめしたいです。
文庫本はAmazonでも買えます。
本が苦手な人は映画がおすすめです。映画もアマプラで見ることもできます。
興味を持たれた方は、是非見てみてくださいね。
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